Freeeやマネーフォワード導入のすすめ!?


会社を設立したり、個人で事業を始める際に避けては通れないのが会計帳簿の作成作業です。

 

会計帳簿の作成と聞くと面倒くさそうだし、出来れば簡単に済ませたいと思いますよね?

 

最近ではAIやRPAの導入などにより経理作業の自動化などが検討されており、一見すると何だか楽に会計帳簿の作成できそうと考えている方も多いように思えます。

 

このような現状のなかで、弊所でも最近、相談依頼が多くなってきているものの一つにFreeeやマネーフォワードの導入やサポートがあります。

 

そのため、今回はFreeeやマネーフォワードを代表とするクラウド型会計ソフト導入について、実際に税理士の私が実務を通じて経験しているお話しをご紹介したいと思います。

様々な会計ソフト。一体どの会計ソフトを選べば良いのか?


まず、会計ソフトについて考えてみましょう。

会計ソフトも色々種類があります。

ちょっと思い浮かぶだけで、

  • 弥生会計
  • ミロク
  • TKC
  • 勘定奉行
  • Freee(フリー)
  • マネーフォワード
  • JDL 
  • かんたん会計
  • PCA                   など。

 

上記は、ブログを書きながら、私が使ったことがあるものや思いついたものを何となく列挙しただけなので、その数は10や20では収まらないのではないでしょうか。

 

インストール型か?クラウド型か?比較検討


最近ではたくさんの会計ソフトの中から、まず決定すべきは

  • インストール型会計ソフトか?
  • クラウド型会計ソフトか?

といったことです。

 

確定申告時期にコマ―シャルによく出てくるFreeeやマネーフォワードなどに代表されるクラウド型会計ソフト。

 

従来より利用されているパソコンにインストールし、データも基本パソコン内にバックアップされるインストール型会計ソフト。

 

どちらも一長一短がありますが、その比較を小規模法人を前提として税理士の私目線で勝手に比較してみました。

 

  クラウド型 インストール型
 料金

無料で試せる

 

長期利用でサポート

に加入しない場合には安い

操作性

(とっつきやすさ)

初心者は 〇

経理担当者など △

経理担当者など 〇

初心者 △

操作性

(修正作業)

プログラムで組まれてしまって

いるような場合、修正が大変?

処理能力

一部自動・一部手動

手動

サポート面

(税理士面)

利用場所

クラウド上にデータがある

×

インストールしてあるPCのみ

契約変更

契約を切ってしまうと見れなくなる

買取のため見れる

料金比較

無料版があるので、クラウド型のほうが安いイメージがあります。

 

ただ、無料なのでかなりの制限があり、本格的に使用するには難があります。

 

そのため比較は普通に使えるバージョンで比較したいと思います。

 

比較はクラウド型で有名なFreeeと弥生会計で確認してみます。

 

Freee(フリー)      25,660円

 

弥生会計スタンダード19   36,104円(Amazon価格) 

              年間サポートが27,200円 初年度は無料。

 

導入にかかる費用について  両社の違いは1万円ほど。

 

 

金融機関の取引履歴からの取込を考えた場合、弥生会計もサポートは必須のため、価格面はFreeeのほうが優勢です。

 

ただし、弥生会計の場合、サポートに入らなければ、年会費はかかりません。

 

消費税の改正などがなければ、バージョンアップもそれほど必要性を感じたこともないため、

サポートに入らないければ、費用面でいえば弥生会計のほうがお得になるケースも出てきます。

 

弊所でもかなり古いバージョンの弥生会計を利用されているお客様もいます。

     

操作性・処理能力

人によりますが、会計を全く知らない人にとってみては視覚から入れるクラウド型会計ソフトのほうが良いとおっしゃる方が多いです。

 

ただ、会計をある程度ご存知の方や経理担当者の方からは、インストール型のほうを指示する方が多いです。

 

理由としては、クラウドの場合、データがクラウド上にあるため、処理に時間がかかってしまうことや入力画面への抵抗感などが挙げられます。

 

慣れてくると意外にストレスに感じてきます。

 

ただ、我々税理士サイドからすると、クラウド上にあるデータをリアルタイムで確認でき、修正もかけていけるところは非常に魅力的に感じます。

 

処理能力については、手動にはなってしまいますが、ソフトによってはインストール型であっても、金融機関の取引履歴と連動を掛けることが出来るため、それほど大きな差はないのかもしれません。

サポート面

クラウド型でもデスクトップ型(サポート加入)でもソフト会社からのサポートにさほど差はないと思います。

 

しかし、決算申告を税理士へ依頼しようと考えている方は注意が必要です。

 

都心部では、若手の税理士も多く、ITに明るい税理士も多いため、Freeeやマネーフォワードなどに対応している税理士に困ることはありませんが、実は地方都市は積極的に受けている税理士が意外に少ないのが現状です。

 

これは以下のような理由があるように思います。

  • 税理士の高齢化(平均年齢60歳超)
  • 既存のソフトの方が税理士や事務所の職員にとって利用しやすいし、申告ソフトとの連動がかけやすいので、他のソフトを勧めない。

税理士は近場のほうが便利な面が多いため、税理士へ申告業務を依頼しようと考えている方は導入する前に、依頼しようと考えている税理士が、ソフト対応しているか確認しておくほうが良いかもしれません。

データ面(利用場所・契約変更時)

データがクラウド上にあるため、利用場所を選ばらない点ではクラウド型の方が圧倒的に便利ですし、税理士サイドから考える場合にはデータのやり取りをしないで済み、常に最新データを確認出来ることから利便性は高くなります。

 

ただし、契約をやめる場合はデータ自体も見れなくなってしまうため、注意が必要です。

実務上の導入体験談(成功事例と失敗事例)


私の事務所には、独立をする予定の方から独立されてから数年経過した方など様々なステージの方が相談にいらっしゃいます。

 

相談は通常の顧問業務、税務調査対応、確定申告、相続税申告など、内容は多岐にわたりますが、そのなかでも、増えているように感じることの一つにFreeeやマネーフォワードなどのクラウド会計のサポートです。

 

以下では実際にクラウド型会計ソフトを導入した事例をご紹介したいと思います。

従来型の会計ソフトからクラウド型会計への移行体験(成功事例)


ご相談者の方は、以下の理由からクラウド型へ移行を検討していました。

  • 毎月同じような作業に無駄に感じるため、作業時間を減らして本業にその時間を充てたい。
  • クレジットカードとの連携もスムーズにしたい(毎回入力したくない) 
  • 更にクラウド上でバックアップもとれるようしたい

相談ではクラウド会計のメリット・デメリット。

実務上、お客様が困っていることをお話ししたうえで、インストール型会計ソフトからクラウド型ソフトへの移行を行いました。

 

このケースでは、初期設定に時間はかかりましたが、日々の作業時間は大幅に短縮されました。

 

最もネックである自動仕訳の修正も従来型会計ソフトを利用されていた経験があったためスムーズに行うことが出来ており、成功事例といえます。

 

 

クラウド型会計ソフトの導入失敗?事例


事業開始(法人)からクラウド型会計ソフトを利用しており、申告書を自力で作成したとのことでした。

 

2期目になり、事業実績も出来たことから融資の申し込みを行ったのだが、決算書の数字がおかしいので、専門家に見てもらってほしいといわれ、近所にある2つほどの会計事務所と連絡をし、利用しているクラウド型会計ソフト●●●の名称を伝えたところ、対応していないと断られてしまったということで弊所に相談にいらっしゃいました。

 

確かに決算書を見た瞬間に数字がおかしいのがわかりました。

 

まずは現金がマイナス表示。手形取引がないにもかからず手形勘定がある・・・。 

少しでも会計の知識があれば作成した段階でわかるような誤りでした。

 

そこで過年度分も含め修正を弊所で掛けさせて頂き、なんとか金融機関からの融資を受けることができた事案となりました。

 

 

しかし、このようなケースは実は珍しくありません。 

クラウド型会計ソフトは初期費用の安さから、導入のハードルが低いです。

 

そして、金融機関の取引履歴と同期して自動仕訳を行ってくれます。

そのため、決算書も容易に作ることが出来ます。

 

これは自動仕訳が行われるためです。

 

しかし、残念ながら、現時点では自動仕訳が間違っていることが往々にしてあります。

 

そのため、正しい決算書を作成するためには、この自動仕訳の間違いに気づき修正をかける作業が欠かせません。(修正をしっかりかけておけば次からは判断できるようになります)

 

最近うけた2~3件の相談では以下のような間違いが発見されて修正するにも多くの時間を要しました。

  • 現金がなぜかマイナス〇百万円
  • 金融機関からの借入金残高と試算表上の借入金に大きく乖離がある。
  • 売上高が純額で計上されてしまっている
  • 支払利息が借入金元本と利息部分の合計で計上されている。
  • 手形を利用していないにも関わらず手形勘定がある
  • 実務上ほとんど利用したこともないような科目がある などなど。

まとめ


クラウド型とインストール型はそれぞれ違い良さがあります。

 

しかし、現時点では、いずれを選択しても、チェックをしっかりするための最低限度の知識は持ち合わせておく必要があります。

 

今後は同期がスムーズなクラウド型に移行していくことは間違いはなさそうですが、

現時点では半自動の状態であり、自動で行った仕訳をしっかりチェックする必要があるのが実情です。

 

取引規模や経理を担当される方のレベルにより上手に選択しましょう!!

 

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